外壁塗装工事の「塗料の種類について」

外壁塗装の「塗料の種類について」
ホーム 施工事例とブログ 投稿 豆知識 外壁塗装について 外壁塗装工事の「塗料の種類について」

船橋市の外壁塗装専門店 リライアブルホームです。 いつもリライアブルホームのブログをご覧頂きありがとうございます。

今回は知らずに伝えられ、それを信用し失敗してしまう事が多い「塗料の種類」についてご紹介させて頂きます!

上塗り塗料のグレード(日本ペイント)
日本ペイント 上塗り塗料のグレード

私がリフォーム業界に入った2010年頃、外壁塗装に使用されている一般的なグレードはシリコンでした。 それも時代の進化に合わせ、塗料メーカーがさらに研究を重ね、近年ではラジカル制御型無機塗料へと発展してきました。

近年では10年ぐらい耐久させたい場合の標準塗料はラジカル制御型が最も多く使われていますが、施主様のご意見によっては、高耐久のフッ素系無機系が採用される事もあります。
ただし、そこで注意しなければいけないのが、「塗膜の硬さです!

事前に細かく調べている施主様でない限り、グレードは指定があっても塗料名を直接検討されている事はほとんどありません。
したがって、ご希望グレードのみ伝えてしまうと、外壁塗装の見積依頼をした業者は
「よく取り扱うもの」「職人が普段使用し扱いやすいもの」になる事がほとんどです。

相見積をしている施主様は、業者が提出するお見積りから、
「どんな塗料がご要望とマッチするのか」などを比較・検討し、工事を依頼する業者を決めるかと思います。

・見積書がきちんと細かく作成されているか。

・付随資料が添付されているか。

・担当者の人柄や会社の実績がどれほどあるか。

様々な情報を得て、比較・検討すると思いますが、よく営業マンは高耐久のグレードを勧める事が多くあります。
それは「歩合の為」「長期的に不備が出ずクレームになりにくい為」などたくさんの意味合いがあります。
ですが、高耐久グレードだからといって、長期的に不備が出ない訳ではありません!
高耐久グレード = どんな外壁にも長期的に耐久してくれる

これは間違いです!

各塗料メーカーは独自で塗料を研究し製作している為、塗料の性質が少しずつ違うからです。
当たり前のことですが、メーカーごとの同じグレードの塗料が全て同じ性質なら「メーカー」というライバル社が複数存在する意味がありません。
車で例えるなら、トヨタとホンダ、三菱や日産、各メーカーのボディラインだったり性能に各社独自のアピールポイントがあるように、塗料メーカーでも、同じグレードでも少しずつ性質が違います。
「高耐久の高いグレードにしたのにこんなはずじゃなかった!」なんてことになる前に、きちんとご確認する事をお勧め致します。

・無機塗料は塗膜として硬い
➡️外壁塗装や屋根塗装に使用する塗料は、ほとんどが有機です。
それをガラスなどの無機成分を混ぜる、あるいは無機成分を多めに調合することにより無機塗料グレードを完成させました。
無機成分は有機成分に比べ、成分の都合上硬い傾向にあります。
したがって外壁塗装後の塗膜も硬くなりやすく、気付いたら塗膜だけが割れているなんてこともあります。※他社にて施工し不備が出ているから見てほしいというお問合せがあり、私自身で見た事もあります。

・ラジカル制御の成分は昔から使われている
➡️チョーキングが非常に出にくいと言われているのが、ラジカル制御型塗料です。
ただ実はその成分が塗料に調合されたのは近年ではなく、ずっと前からある成分なのです。
塗料は酸化チタンという成分が主になっており、他に樹脂なども多く含まれております。
そしてチョーキングが発生するのは、紫外線や経年の中での影響により酸化チタン内部の酸素が酸化チタンから放出してしまい、酸化チタンが壊れると発生してしまう症状です。
一言で言うと、酸化チタンが壊れたものがチョーキングになります。
ラジカル制御型塗料は、その大量にある酸化チタンをラジカル制御膜というもので包み、チョーキングを長期的に発生させないというのがラジカル制御型の仕組みです。

よくラジカル制御型っていつからあるの?なんて聞かれる事もあり、業界経験が短い営業マンなどはパーフェクトトップが発売された最近と思われがちですが、
実は「ラジカル制御膜で包む」機能は幾年も前から使われているのです!
それも日本ペイントだけではなく、SK化研(エスケー)や水谷ペイントでも販売されていました。
そこに目をつけ、「ラジカルグレード」というラジカル制御膜の技術に特化したパーフェクトトップを販売したのが日本ペイントです。

ではなぜラジカル制御型という新しいグレードが発売されたのか?
それはラジカル制御膜のが関係しています。
以前のシリコン塗料などにもラジカル制御膜はあったと先述しましたが、全体の酸化チタンのわずかな比率でしかラジカル膜で覆われていませんでした。
ただそれが技術や研究の進化によって、塗料内の酸化チタンも高耐候チタンに変わり、全ての酸化チタンがラジカル制御膜で包まれたのです。この技術により、ラジカル制御型塗料が完成し、今となってはそれが主流となりました。
※独自開発などで違う方法で制作している塗料メーカもありますが、そういった場合は大手メーカーのラジカル制御機能より性能が劣る事がほとんどです。

外壁塗装に一番大事なのは、「下地処理と下塗り材の選定」ではありますが、 こういった塗料メーカーや塗料グレードごとの特性を理解しておくと、更にリスクを回避し不備が出にくい外壁塗装工事ができるかと思いますので、是非お役立て下さい。

シーリング工事でご検討中の方は「外壁塗装のシーリング工事」をご覧ください。
また秋から冬の時期だから気をつけなくてはならない「夜露が影響する注意点」もご参考にして頂けたら幸いです。

施主様の外壁材や屋根材には何が合うのか?どんなリスクがあるのか? 少しでもご不明点がある際は、ぜひ品質重視の外壁塗装専門店 リライアブルホームへご相談ください!

お気軽にお問い合わせください。080-4658-5653受付時間 9:00-19:00 [ 水曜定休日 ]

お問い合わせ ご相談・お見積り完全無料!
PAGE TOP