外壁材の特徴+塗料の豆知識:窯業サイディングボード編

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今回は前回に引き続き、外壁材の特徴+塗料の豆知識:窯業サイディングボード編を記載させて頂きます。




近年の戸建て住宅は、ほぼ窯業サイディングボードを採用していますが、そんなよく耳にするサイディングボードとは、、、


日本産業規格である「JIS(A 5422)」に規定されており、

成分としては、セメント質原料・珪酸質原料・混和材及び有機繊維質原料・無機質混和材・補強成分を使用し、高温・高圧にて固めて製造されています。

また凹凸などの柄はプレスで型取られ、防火性能に優れた強くてしなやかな板状の外壁材が出来上がります。

窯業サイディングボードの製造過程
窯業サイディングボードの製造過程(窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所 ※参照)

窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所




外壁ALCボード①
外壁サイディング①:塗装前
外壁ALCボード②
外壁サイディング②
外壁ALCボード③
外壁サイディング③









上の写真のように、製造メーカーや新築時の建設会社によって、凹凸やデザイン、様々な種類が存在します。


そして弊社のような外壁塗装施工会社は、お客様の外壁材が窯業サイディングボードだった場合、絶対に気をつけなければいけない事が3つあります。



1. サイディング設置工法は何か?


2. 既存サイディングの表層塗膜はどの種類か?(新築時からの塗膜も含む)


3. 設置金具は何か?



詳しい内容をご説明させて頂きます。



1. サイディング設置工法は何か?

これは金属サイディングや他のサイディングにも言えることなのですが、サイディングボードには設置工法というものが存在します。

現在(2021年)では、業界内でも当たり前の様な知識とされている「直張り工法」ですが、

15〜20年程度前までは通常の設置工法として用いられていました。

そして現在でも、直張り工法が外壁塗装などのメンテナンスに悪いと知りながらも、コスト削減のために通気工法ではなく、直張り工法で設置している会社も実在しているのも事実です。


また通気工法と直張り工法の設置工法については、以前の弊社ブログ「外壁サイディングの「通気工法」と「直張り」」にてご紹介しておりますので、省略させて頂きます。


※サイディングボードの設置工法は、外壁塗装工事などのメンテナンスでは必須の項目となりますので、リスク回避の為にもぜひご理解頂ければと思います。





2. 既存サイディングの表層塗膜はどの種類か?(新築時からの塗膜も含む)

※こちらはサイディングボードだけに限らず、ALCボードモルタル材にも関わるポイントがございます。


新築時の窯業サイディングは工場での「焼き付け塗装仕上げ」「現地での塗装仕上げ」のどちらかがほとんどです。

そしてそのどちらに対してもリスクとなってしまうのが、「新塗膜の付着が難しい仕上げをされていないか?」です。

これはサイディングメーカーなどのセルフクリーン機能の強化などと言ってオプションをお選びになったりすると使用される事もあるのですが、通称「難付着(なんふちゃく)ボード」とも呼ばれます。

難付着ボードとは、主に無機系・光触媒系、フッ素系やナノ親水系塗料になります。

新築時に上記グレードのコーティングなどを施した場合には、専用の下塗り材を用いらなければなりません。

※新築時の窯業サイディング材として代表的な難付着ボード(UV効果)・・・

メーカー:ケイミュー(KMEW):「セラ(無機系)」や「光セラ(無機系+光触媒)」が施された建材になります。

光触媒工業会にて施主様ご自身でお調べする事も可能ですので、ご活用下さい。


新築時とは異なり、旧塗膜の表層塗膜にも上記と同じことが考えられますので、前回の外壁塗装工事で「無機系・光触媒系・フッ素系・ナノ親水系」塗料を用いた場合には、下塗り材を専用のものに変更することで工事後のリスク回避(主に剥離)に繋がります。





3. 設置金具は何か?

上記でサイディングボードの設置工法をご説明しましたが、設置する際に用いられる金具にも注意が必要な場合がございます。

それは設置金具である「釘」「金物」かです。


もし本記事をご覧になりお客様ご自身のお家をお調べになる場合、金具はすぐに判断できると思います。


釘・・・サイディングボードが釘で設置されている場合、目地シーリング付近などに釘らしき丸い物が発見できます。

釘にて設置されたサイディングボード
釘にて設置されたサイディングボード

金物・・・金物の場合には、その丸い物がありません。(ベランダ廻りにだけ釘がある場合もございます)

窯業サイディング
金物にて設置されたサイディングボード

※柄や凹凸・仕上げ方によっては目視で確認できない場合もございます。


そして本題である「設置金具は何か?」の何が大事かというと、

この設置金具によっては、「通気工法」や「直張り工法」のどちらでもないグレーゾーンな場合があるという事です。

以前の記事で通気工法と直張り工法の詳細をご説明しておりますので省略致しますが、

釘で設置されている場合は、まず通気工法か直張り工法かのどちらか一択しかございませんので問題ありません。

ただし、金具で設置されている場合は通気工法でも直張り工法でもない場合がございます。

通気工法のサイディングボードは