外壁材の特徴+塗料の豆知識:ALCボード編

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本ページでは、ALCボードという外壁材の特徴・塗装工事における豆知識を記載しております。

数ある外壁材の中でもトップの強度を誇ると言われるALCボードとは、、、
珪石・セメント・生石灰・発泡剤のアルミ粉末、を主原料とし 高温高圧蒸気養生という独自の製法によって造られる「軽量気泡コンクリート建材」です。
軽さ・強度・断熱性を持ちあわせ、ハウスメーカーなどでも多く取り扱われている建材になります。

ハウスメーカーのALC
ハウスメーカーのALC
吹き付け仕上げのALC
吹き付け仕上げのALC
一般的なALC
一般的なALC

上記写真のように、製造メーカーや新築時の建設会社によって、デザインは様々になります。
そして弊社のような外壁塗装施工会社は、お客様の外壁材がALCボードだった場合、
絶対に気をつけなければいけない事が3つあります。

1. 通気層がどこにあるか。

2. 下塗り材の正しい選定

3. 上塗り材をどこまでの仕様にするか

1. 通気層がどこにあるか

通気層については「サイディングの直張り工法と通気工法」にてご説明しておりますので、省略させて頂きます。

ALCとサイディングって違う外壁材でしょ?」と思われがちですが、素材は違えど、ALCもサイディングの「通気層」に関しては同じ扱いなんです!
ただALCの通気層は、少し気を付けなければいけない点があり、「室内の壁側」と「外壁側」の二種類の通気層が存在するからです!

これはメーカーや新築時の会社によって通気層の設け方の違いがあるので、一概には二種類以上あるかもしれません。ただ「通常の通気層」と「室内側の通気層」の二種類がある事は私自身の目で見てきた事なので、間違いありません。

そして外壁塗装で気をつけなければいけないのは、「室内の壁側に通気層」が設けられていた時です!

私の経験上、ハウスメーカー系のお家に多かったのですが、室内の壁側で通気層を設けている場合、
外側の外壁の真裏は専用留め具(金具)を設置するほどの隙間しかない事がほとんどだった為、通気工法より直張り工法に近い状態になっています!
(年代によっては直張り特有の劣化症状が出ていたお家もありました)
※同じハウスメーカーでも内側と外側に通気層が設けられていたお家もございました。

通気層が室内の壁側にあるのに透湿性の確保できない塗料仕様で外壁塗装を行うと「膨れ」などのリスクが急激に高まりますので、弊社では透湿性の確保できる仕様で施工させて頂きます。

2. 下塗り材の正しい選定

ALCボードやサイディング、モルタルなど外壁塗装を行う際に一番重要になるのは下塗り工程です。→「外壁塗装の下地調整材と下塗り材
日本ペイントや水谷ペイント、下塗り材と言っても各メーカーごとに成分や性能が様々で且つ各会社ごとに説明する事が異なり、ネットで検索しても余計にたくさんの意見が表示され、ALCには何が適しているのか、施主様も悩むポイントではないでしょうか?
ただし弊社では、品質や工事後のリスクを考え、ALCに適した下塗り材を勧めるのは、下地調整材であるサーフ系やフィラー系ではなく、「シーラー系」です!
※塗料メーカーごとに塗料の名前が異なるのは当たり前ですが、「サーフ」や「フィラー」と記載があるものは「サーフ系」や「フィラー系」に分類されますので、基本的には同じです。

下塗り材選定のポイントとして、サーフ系やフィラー系は厚膜になってしまい、工事後に膨れるリスクが高くなるのに対し、シーラー系は厚膜にならないので、膨れるリスクを軽減してくれるというメリットがあります。
※外壁建材の厚み:窯業サイディングは12mm〜16mm、ALCは100mm〜200mm
ALCはサイディングより分厚い建材になりますので、透湿性を重視する事で、工事後のリスク回避に繋がると考えます。

3. 上塗り材の仕様

上記で下塗りが一番重要と記載しましたが、外壁塗装工事後の経年の中で発生する膨れについては上塗り材の選定もポイントになります。

外壁塗装工事を検討したり、着工準備期間になると、施主様は一番最初に「色決め」について考えるのではないでしょうか?
施工会社からすると、事前に色のイメージを持たれている施主様と出会うことも少なくありません。艶感や塗り分けなど様々なイメージを持たれていて、施工する側もどんなイメージなのかワクワクしながらお打ち合わせしています。
ただし上記 の「①通気層がどこにあるのか」に関わらず、ALCは透湿性が重要になります。
その透湿性を考えた上塗り仕様でないと、膨れるリスクが激的に上がってしまい、せっかくの外壁塗装が勿体無い工事になってしまう恐れもございます。

弊社では、せっかくの大掛かりな工事で失敗してほしくないという思いから、
ALCボードが採用されているお家では、特定の下塗り材+上塗り材を使用する内容でリスクのご説明をした上で、制限を設けさせて頂き、ご提案+施工しております。
その制限は、お客様のお家に対して、「安全な施工、工事後に不備が起きる可能性を極力ゼロに近づける為の制限」ですので、ご理解頂けますと幸いです。

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