付帯部塗装工事の基本

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付帯部塗装工事の基本 編

外壁や屋根、塗装メンテナンス時に主要箇所ではない部分・部位を「付帯部(ふたいぶ)」と呼びます。天井である軒天・昔は木材が主流だった破風板・雨樋やシャッターボックスなどなど。
付帯部は特定の部位ですが、お家ごとに有無/材質も異なります。
下記では一般的な施工について、付帯部塗装の基本として記載しております。

その一

《建材に適した仕様か?》

付帯部(ふたいぶ)と言われても施主様は「どこ?」と思うのが第一印象だと思います。
一般的に付帯部というのは、屋根や外壁以外の範囲を示した総称になります。
主に雨樋・破風板・軒天・シャッターボックス・雨戸・戸袋・水切り板金・霧除け板金などがあげられます。
付帯部は、お家を建てた工務店や設計した設計事務所などによっても「素材」が変わることもあり、近年の戸建て住宅で使用されている破風板は窯業系サイディングと同じ成分の破風板が多いです。
また和風なお家が好きな施主様は馴染みのある、木製破風板を採用されるといった傾向もあります。木製破風板は100%木製になりますので、窯業破風板とは異なる下塗り材や仕様を用いらなければなりません。
※窯業系破風板は窯業系サイディングと同じ成分の為、外壁がサイディングだった場合は、外壁と同じ塗料且つ同じ仕様でも問題ありません。
そういった仕様を無視して従来の塗装工法にて工事すると、「剥離の原因」にもなります。
※業者によっては「屋根と外壁だけ高耐久・付帯部はグレードを下げる」など良心的ではない業者もいますが、弊社は付帯部全て、屋根や外壁の耐久性に見合う内容でご提案しております。

その二

《建材ごとに下塗りを使い分けているか?》

近年の建物に採用されている霧除け板金や水切り板金などの板金部分は一般的に「金属製建材」です。(稀に銅製・アルミ製建材もあります)
雨樋の金具だけが金属製留め具の場合もありますが、弊社はこれら鉄部分には「錆止め下塗り材」を使用します。
弊社では「当たり前」という認識でお見積り〜施工していますが、工事前の状態で軽度な錆びが発生していると下地処理でケレン処理しても新たに塗装する塗膜は完全には密着できません。
そこで有能なのが、各メーカーから販売されている「錆止め下塗り材」です。
既存鉄製建材の錆びの進行を抑制し建材に密着してくれる下塗りになりますので、一般的な下塗り材で施工する付帯部と、錆止め下塗り材を用いなければならない付帯部とで、下塗り材を使い分け、より耐久するよう施工しています。

その三

《見えない部分にもシーリング材を使用しているか?》

業者ごとの施工への考え方によってはっきりと分かれる部分です。
シーリング材は防水材料として販売されていますので、室内のお風呂や洗面化粧台などの水廻りなどでも多様されています。
そして外装工事でも、サイディングの内部や屋根内部で止水処理の為に充填する事もあります。
さらに弊社では「絶対的な品質を守る施工」を心掛けていますので、付帯部の見えない細かな部分にもシーリング処理を行っています。
主に破風板の出隅部分雨樋に隠れた破風板つなぎ目雨樋内部の連結部接着剤 です。
これらはお家に住んでいる施主様などからは見えにくい箇所にあり、足場の上に登らなければ見えない部分でもあります。
ただしこういった細かな部分を疎かにしてしまうと、細かな損傷から大きな損傷に変貌します。したがって弊社では、破風板の出隅部・雨樋に隠れた破風板つなぎ目部はきちんとシーリングの取り替えを行い、雨樋内部の連結部接着剤においては10年前後で劣化することが多いので、無料で補充しております。
※細かな作業を疎かにする業者や作業スタッフはノーリスク工事をできるとは言えません!

下記にてよくあるご質問を公開させて頂いておりますが、現地や電話orメールでのご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

Q:初めての付帯部塗装工事で注意すべき点はありますか?
A:はい。初回の付帯部塗装では、「各部の下塗り材の選定」を重要視してください。
初回の付帯部塗装で手抜き工事や仕様のミスがあった場合、経年の中で剥離の不備が出る可能性があります。

Q:2回目以降の付帯部塗装で注意すべき点はありますか?
A:もちろんあります。
初回とは違い、2回目以降は旧塗膜の状態によって仕様が大きく変わります。
最も見落としてしまいがちなのは、旧塗膜のグレードです。
近年では、付帯部だけグレードアップして施工するお客様も増えています。外壁や屋根は通常のラジカルやシリコンでも、付帯部だけフッ素や無機を使用しているケースもまれにあります。
その場合には、通常の下塗り材ではなく、グレードアップした下塗り材を使用しないと、工事後の密着力が弱くなり、数年で剥離してしまう不備の原因にもなり兼ねます。
見た目は何も問題なく艶や色が褪せた程度だったのに、新たに塗膜を形成したことによって不備になる可能性があります。対策としては、打診棒などで現地調査時にきちんと調査する事です。

Q:艶(ツヤ)を調整すると汚れが落ちにくくなりますか?
A:メーカーやグレードによっては落ちにくくなります。
近年付帯部の標準仕様としては弱溶剤塗料が多く使用されています。
また外壁や屋根同様に艶を調整した程度では汚れの落ちやすさは変わらないと言えます。
さらに付帯部は外壁と違い、透湿性に影響される部分ではありませんので、最大艶の10分でツヤツヤさせたり、敢えて艶感を抑えた5分艶に調整したり、マットな感じの艶消しにも出来ます。
ただし、10分艶と艶消し以外の艶調整品は注意点を知らないと、ムラになってしまったり、艶が落ちすぎてしまうケースもあるのでご注意ください。

Q:水性塗料と油性(弱溶剤)塗料で密着力に変わりはありませんか?
A:ありません。
よく水性ペンと油性ペンを想像される方も多いですが、塗料についての密着力はこの変化だけでは影響されません。ただし希釈率という塗料と水を混ぜる割合を間違えたりした場合は例外です。
そして水性塗料と油性塗料の違いは、密着力ではなく透湿性になります。
油性塗料には透湿性の悪い成分が入っている事が多いですが、付帯部に透湿性は干渉されませんので、うすめ液やシンナーの臭いが気にならない場合は、付帯部に油性塗料でも問題ありません。

Q:高圧洗浄時に薬品を入れるた方が良いですか?
A:入れなくても充分コケや藻は落ちます。
最近でも、◯◯洗浄!などと大袈裟に言う業者もいますが、ケルヒャーなどではない専用の洗浄機であれば、薬品などを使用せずにきちんと洗浄ができます。
また塗装工事でコケなどを除去する事は絶対にできません。除去しますと断言している業者は何か特別な細工をしているか、見えない様にしていることがほとんどです。
コケは各建材表層に付着しているように見えますが、実は建材内部から生えてきている為、その部分を少し削るなどしない限り、完全な除去はできません。

Q:付帯部だけ早く劣化してしまうのはなぜですか?
A:適正な下処理を実施せず、安易に仕上げると、かなり早いタイミングで傷みが発生します。
各種付帯部建材の種類や、状態によって異なる為、断言はできませんが、一番多く考えられるのはケレン不足になります。
雨樋の塩ビ系建材、雨樋の留め具である金属製金具、これらは同じ要領でケレンしては剥離などの原因になる可能性があります。また下塗り材を変えた方が工事後の劣化リスクも抑制できます。そして破風板や軒天などの建材に対しては、クラック処理やつなぎ目の処理を怠ると工事後の早い経年で不備となって現れてしまいます。
弊社では、同じ素材の建材でも、状況によってケレン用途や下塗り材を変え、塗装することによって工事後の経過を安心して過ごせるように施工できています。

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